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QC検定テキスト《4級》

 

当ページの内容は、日本規格協会提供の「品質管理検定4級の手引き」の要点抜粋が主です。

品質管理とは

品質とは

品質の定義

通常、製品やサービスの品質とは、使用目的への適合性(fitness for use)を指しますが、より広く、お客様満足(CS:Customer Satisfaction)と捉えることもあります。

ねらいの品質

CSの向上には、お客様の声(VOC:Voice of Customer)等を通じて、あるべき姿、あるいはありたい姿(ねらいの品質)を設定することが重要です。

品質管理とは

品質に関する問題と課題

ねらいの品質を実現するための体系的活動が品質管理です。
品質管理では、現場とねらいの品質との差(ギャップ)の有無を確認し、もしギャップがあれば、問題、課題が存在することになります。そのギャップを解消することが、問題解決、課題達成の基本です。

品質管理活動の基本

提供する商品・サービスの品質は、ばらつきがないようにしていくことを求められます。

職場で行う品質管理の基本(PDCAサイクル)

品質管理では、計画とその実施、改善が重要であり、以下の4つの活動を繰り返し実施していきます。

  • 計画(Plan)
  • 実施(Active)
  • 評価(Check)
  • 処置(Active)

このような進め方を、頭文字をとってPDCAサイクル(PDCAを回す)と表現します。

総合的な品質(QCD+PSME)

製品・サービスの提供では、以下の3点をQCDと呼び、総合的な品質として考えます。

  • 品質(Quality)
  • コスト(Cost)
  • 納期(Delivery)

また、ものづくりにおいては、品質同様に、以下のPSMEも重要事されます。

  • 生産性(Productivity)
  • 安全(Safety)
  • 心の健康(Morale、Moral)
  • 地球環境保全(Environment)

*安全や健康維持の活動を労働安全衛生ということがあります。

改善の着眼点(3ム)

改善活動では、着眼点として、以下の3つのムを見つけ出します。

  • ムリ
  • ムラ
  • ムダ

品質優先の考え方

品質優先とは

品質管理の推進では、品質を優先する(品質第一、品質至上)、という価値観を一致させる必要があります。この価値観の共有のため、組織では品質方針を定めます。

マーケットインの考え方

提供者側の論理を優先する考え方をプロダクトアウト、お客様側から見た論理を優先する考え方をマーケットインと言います。品質優先では、マーケットインの考え方でなければなりません。

管理活動(維持活動と改善活動)

以下の両方の活動が必要であり、これらの活動を合わせて管理活動と言います。

  • 維持活動
  • 改善活動

仕事の進め方(PDCA)

PDCAのサイクル

(前述)

SDCAのサイクル

技術が確立している場合には、計画(Plan)に替え標準化(Standardize)とし、SDCAサイクルを回します。

改善とQCストーリー

QCストーリー

改善推進の代表的な手順として、以下のようなQCストーリーがあります。これらを繰り返し持続的に改善する活動を、継続的改善と呼びます。

  1. テーマ 目標の選定とその背景
  2. 現状把握(悪さ加減の把握)
  3. 要因解析(因果関係の把握)
  4. 対策の検討・立案
  5. 対策の実施・フォロー
  6. 効果の確認
  7. 標準化と管理の定着 歯止め
  8. 反省と今後の対応

QCストーリーには、課題達成型QCストーリー、問題解決型QCストーリーなどがあり、形は様々です。

小集団活動(QCサークル活動)

改善活動を推進する際、小グループを作って進めるやり方を、小集団活動と言います。
自主的な能力向上や職場活性化を目指したQCサークル活動が有名です。

重点指向の考え方

重要なものに焦点を絞って活動していく考え方を重点指向と呼びます。
少数の項目が大方の結果を支配するという経験的な法則をパレートの法則といい、これを見つけるための分析方法をパレート分析といいます。

標準化とは

効果的・効率的な組織運営を目的として、共通に、かつ繰り返して使用するための取決めを定めて活用する活動です。

検査とは

製品・サービスの一つ以上の特性値に対して、測定、試験、又はゲージ合わせなどを行って、規定要求事項に適合しているかどうかを判定する行為です。

練習問題

 

品質管理活動に関連する基本知識

工程とプロセス

製品製造の段階をプロセスと言います。
プロセスを考える際には、インプットとアウトプットを考えます。また、プロセスのつながりやインタフェースも重要です。なお、あるプロセスの前後のプロセスを、それぞれ前工程、後工程と言います。

プロセスに対する考え方を表した言葉に、以下があります。

  • 品質は工程で作り込め
  • 後工程はお客様

プロセスの構成要素は以下の4点で、頭文字をとって4Mと呼びます。

  • 人(Man)
  • 機械・設備(Machine)
  • 原材料(Material)
  • 方法(Method)

*計測(Measurement)を加えて5Mとする場合ものあります。

事実とデータに基づく判断

母集団とサンプル

品質管理においては、事実を観測値や測定値のデータとして正しく把握して、客観的な判断を下すことが大切です。

データの種類

数値的なデータには、連続量である計量値データ、個数を数えられる計数値データがあります。

サンプルのとり方

母集団からサンプルを抽出し(サンプリング)、これらを測定することでデータが得られます。
サンプリングは偏りなくとる必要がありますが、このようなサンプルのとり方をランダムサンプリングといいます。

データのまとめ方

データの傾向を掴むには、中心的な傾向やばらつきの程度を見ますが、それらの尺度には以下のようなものがあります。
これらの尺度を統計量と言います。

中心的傾向を示す尺度

  • 平均 x:データの和をデータ数で割った値
  • メディアン x(ウェーブ):データを大きさ順に並べた際、中心になる値

ばらつきの程度を示す尺度

  • 範囲 R:データの最大値ーデータの最小値
  • 平方和 S:(4級範囲外)
  • 分散 V:(4級範囲外)
  • 標準偏差 s:(4級範囲外)

QC七つ道具

品質管理で利用されるデータ処理方法で、効果が高いとされているものです。
パレート図、特性要因図、ヒストグラム、グラフ/管理図、チェックシート、散布図、層別の七つを指します。

パレート図

項目別に層別して、出現頻度の大きさの順に並べるとともに、累積和を示した図です。

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特性要因図

特定の結果(特性)と要因との関係を系統的に表した図です。

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ヒストグラム

測定値の存在する範囲をいくつかの区間に分けた場合、各区間を底辺とし、その区間に属する測定値の度数に比例する面積をもつ長方形を並べた図です。

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グラフ

データの大きさを図形で表し、視覚に訴えたり、データの大きさの変化を示したりして理解しやすくした図です。

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管理図

連続した観測値又は群のある統計量の値を、通常は時間順またはサンプル番号順に打点した、上側管理限界線、及び/又は下側管理限界線をもつ図です。

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チェックシート

計数データを収集する際に、分類項目のどこに集中しているかを見やすくした表又は図です。

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散布図

二つの特性を横軸(x)と縦軸(y)にとり、観測値を打点して作るグラフです。

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層別

母集団をいくつかの層に分割することです。

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練習問題

 

より良い製品づくりのための心構えと行動

報告・連絡・相談(ほうれんそう)

業務の流れを円滑にするためには、報告・連絡・相談が重要です。
報・連・相は、以下に示す5W1Hでポイントを押さえ、正確、簡潔、明瞭かつ具体的にすることが必要です。

  • What:何を、何について(対象)
  • When:いつ、いつからいつまでに(日時・期間)
  • Who:誰が、誰と、誰に(人)
  • Where:どこで、どの職場の(場所・組織)
  • Why:なぜ、どうして、何のために(目的・理由・背景)
  • How:どのように、どのくらい(方法・程度)

*How much(いくらかかるか)を加え、5W2Hとする場合もあります。

三現主義

現場で現物を見ながら現実的に検討することが重要であるという行動のあり方を示したものです。

5ゲン主義

三現(現場・現物・現実)主義に原理、原則を加えたものです。

マナー

最低限守りたいマナーとして、以下が挙げられます。

  • 社会人としての自覚をもつ
  • 時間を厳守する
  • 挨拶をする
  • 言葉遣いに気をつける
  • きちんとした服装をする
  • 公私混同をしない
  • 整理・整頓をする
  • 環境に配慮する

5S

職場において徹底されるべき内容です。

  • 整理
  • 整頓
  • 清掃
  • 清潔
  • しつけ(躾)or習慣

安全衛生の活動

労働災害の防止活動やゼロ災害(無災害)を達成するため、以下のような活動が行われています。

ヒヤリ・ハット活動

ヒヤリとした、ハッとしたことを、 5W1H をもとに記録し、対策を含め報告します。

KY活動(KYK)

危険予知活動のことであり、作業を開始する前に危険な箇所や行動を予知・予測し、未然防止を図ります。
そのための訓練を、危険予知トレーニング(KYT)と言います。

指差呼称

ヒューマンエラーによる事故を防止のため、対象物を見て指差し、大きな声で確認します。

練習問題